お肉の薬草だと比喩される山羊肉ですが、実際どんなものを食べているのか紹介します。

ヤギは他の草食家畜の牛や羊と大きく違うところは木の葉や小枝、木の皮、などの渋い草を好んで食べるという事です。牛や羊は草原にはえている低い草を好んで食べていて、渋い草は基本的に好みません。この様な事からヤギ肉は世界的に見ても滋養強壮の食べ物として食されています。山羊の食べ物が独特なので山羊肉の風味も独特なのです。

それでは実際に石垣島の山羊はどのような薬草を食べているのか見てみたいと思います。

これはピタンガという低双樹です。その果実は甘酸っぱくてアセロラにもにたあじたします。

これはグアバの木です。その葉は蕃爽麗茶としても有名な薬草です。山羊は木の葉や枝や果実までも大好きです。

これは月桃です。月桃は沖縄では防虫殺菌効果があると言われていて、濃縮したエキスは美容品の材料にも使われています。この葉をお餅で包んで蒸した伝統的伝統的な食べ物も(ムーチー)などは風邪予防の食べ物として食べられています。

これはガジュマルの木です。ガジュマルは聖なる木として言い伝えられており、沖縄の妖精キジムナーが住む木としても有名です。ガジュマルの木は山羊にとって体調が悪い時に食べている薬の様な食べ物になります。山羊はこの葉を食べすぎると下痢になってしまうくらい強い葉です。

これは皆さんご存知のヨモギの葉です。沖縄ではフーチバーと呼ばれています。フーチバーも好んでよく食べます。

これは桑の葉です。桑の葉は山羊のステーキと言われるほど山羊が大好きな葉です。桑の葉や実は人間にとっても薬草になり、昔からお茶や新芽の天ぷらなどにされて食べられていました。カルシュウムとタンパク質が豊富な葉です。

ヤギは木の葉を食べ過ぎると軟便になります。

これは長命草という草です。字の通り昔から人が食べると長生きすると言われている薬草です。明日葉の様な苦みや渋みがあります。最近では長命草の万能な成分を評価して、資生堂さんが与那国島で栄養ドリンクを販売されています。山羊は大好物です。

これは、ツルムラサキです。野菜として人も食べています。ねばねばとした葉や茎でとても栄養価が高い野菜ですが、ヤギも大好物です。

これは、島バナナの葉です。バナナの葉は抗菌作用があります。葉の皮の汁が人の手につくとがぶれてしまうくらい強い作用がある葉でもあります。山羊はとても大好きでバナナの葉だけでなく茎までまるまるかじって全部食べてしまいます。同じ見た目で芭蕉の葉もあります。芭蕉葉はタンニンという成分が豊富で、その成分が山羊に寄生する内部寄生虫に駆虫効果があある事が近年わかってきており、それを知ってか、もともと山羊は好んで食べています。

私たちは、化学部室である駆虫剤を使用せず、もともと持っている自然の力で直すために、バナナの葉や芭蕉の葉を山羊の状態を見ながら餌に混ぜたりしています。

これは、タイガーハーブと言われるやくそうです。WHOの後世に残すべき貴重な薬草の一つだそうです。山羊牧場にもたくさん生えています。山羊もよく食べる草です。

以上、山羊牧場周辺にたくさん生えていて、山羊が好んで食べている薬草の紹介でした。

こんなに沢山の種類の薬草を食べている山羊のお肉に興味を持ってもらえれば嬉しいです。

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